ジャックンはネコだったの?
~自分をネコだと思っていない よくあるネコのお話~
文 小林 敏之
絵 齋藤友希
ぼくは ‘ジャックン’ 4さい になったよ!
だいすきな ‘キラリ’ は ぼくより すこし とししたの
おとこのこ。
ぼくは ‘キラリ’ が だいすき! きっと‘キラリ’も
ぼくのことが だいすきに きまってる!
ぼくの おたんじょうびを ‘キラリ’ は いっしょに
おいわい してくれた。
だけど あさになると まいにち ‘キラリ’ は ぼくをおいて ようちえんに でかける!
いつも ぼくは おうちで ひとりで おるすばん。
ようちえんは きっと たのしいところ なんだね。
ぼくも ‘キラリ’ と いっしょに ようちえんに いきたいのに
‘キラリ’ は ぼくのこと きらいに なっちゃったのかな?
そして きょうも ‘キラリ’ は ようちえんに でかける
じゅんびを はじめた。
ぼくは ‘キラリ’ と あそびたくて いっしょうけんめい ひきとめた。
そして ‘キラリ’ に いわれちゃった。
‘ジャックン’ は いつも おうちで あそんでいられて
うらやましいよ!
ぼくも ‘ジャックン’ と いっしょに ようちえんに いきたいって ママに いったこたが あるんだけど ママは わらったんだ。
なんで! なんで! ママは わらったの?
‘ジャックン’ はネコだから ようちえんに いれてもらえないんだって!
‘ジャックン’ はうなずいて
なーんだ! ネコは ようちえんに はいれないんだ…。
そうなんだ!なら しかたないね!!
ねこ? 猫? ネコ?
‘ジャックン’ は ネコだったの?
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